愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
不安
目が覚めると、いつものように蓮の腕の中だった。
昨日いろんなことがありすぎたせいか、少し体がだるい。
蓮の胸元に顔を埋める。
昨日帰ってきてすぐに入ったお風呂は、ぼーっとしてたからか長風呂になってしまってのぼせてしまった。
蓮がすぐに対処してくれて、そのままベッドに寝かされた。
そのあと蓮がシャワーを浴びてたはずだけど、あたしはその間に寝てしまったみたいだ。
昨日の出来事で、疲れていたのかもしれない。
昨日……いや、考えないようにしよう。息苦しくなる。
それより、光はあのあとちゃんと手当てしたかな……。びっくりして取り乱しすぎたし、光に謝んなきゃな。
そんなことを考えながら、また目を閉じた。
「真梨、起きろ」
「ん……」
蓮の声が聞こえて、目を開ける。
蓮は上半身だけ体を起こした状態であたしを見ている。
「おはよ……」
「はよ。気分はどうだ?」
「うん、だいじょ……」
体を起こした瞬間、ぐらりと頭が揺れるような感覚がした。
「……っ、あれ……?」
「どうした?大丈夫か?」