愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
頭がぐらぐらして、酷く痛む。
なんだか寒い気もする。体が震える。
「ね、エアコン効きすぎてない……?」
「そんなことねぇけど……寒いのか?」
「ん。ちょっと……」
体もだるいし、ちょっと変かも……。
「ちょっと真梨、いいか?」
「うん……?」
蓮の手が伸びてきて、あたしのおでこに触れた。
「熱いな」
「え、熱ある……?」
「多分な」
寒いのは、悪寒なのかな……。
蓮がブランケットを取り出して、肩にかけてくれる。
「今日は学校休め。俺も休むから」
「え、悪いよ……、あたし一人で休める……」
「いいから。言うこと聞いとけ」
「……ん」
蓮があたしの頬を撫でる。
少し冷たいその手が気持ちよくて、そのまま頷いた。
「飲み物とか持ってきてやるから、ちょっと待ってろ」
「うん……」
頬にあった手があたしの頭を撫でて、そのまま離れていく。
ベッドから離れた蓮は、部屋を出ていった。
あたしは体を起こしたまま、両手を頬に当てた。