愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】


確かにいつもより熱い気がする。

寒気はするし、頭は痛いし、体はだるい。

完全に体調を崩したみたいだ。

以前は体調崩しても一人だったから不安だったけど、今は蓮がいるから安心感すらある。



コンコン、とノック音がして、扉が開く。

タカがひょこりと顔だけを覗かせる。



「真梨、体調悪いんだって?」

「うん……」

「食欲ある?」

「あんまり……」



元々たくさん食べられるタイプではない上に、いつも体調を崩してるときは食べることすら億劫で何も食べないことが多い。



「ゼリーくらいなら食える?」

「多分……」



そのぐらいなら、食べれるかな……。



「じゃあゼリー食べて薬飲んで。あったかくして早く治すんだぞ」

「はーい」



体調悪い時にこんなふうに心配してもらったり優しくしてもらったことなんてないから、少しくすぐったい。

扉が一度閉まって、割と早くまた開いた。

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