愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
今度は蓮と隼だ。
蓮は手に持ってきたお盆をベッドの横にある机に置く。
「ん」
蓮はお盆に乗っているものの中からポカリを手に取って蓋を開け、あたしに手渡した。
「ありがと」
ゴクゴクと、喉を鳴らして飲む。
気づかなかったけど喉が渇いていたみたいで、一気に半分くらい飲み干した。
「真梨、大丈夫……?顔色悪いよ……?」
黙っていた隼が、恐る恐るといった感じで話しかけてくる。
蓮に飲んだポカリのペットボトルを返す。
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとう……」
「無理すんな。ほら、熱測れ」
蓮に体温計を渡されて、素直に襟ぐりから差し込んで脇に挟む。
すると、隼が顔を逸らした。
「え、何……?」
「蓮、真梨の風邪治るまで蓮以外出入り禁止にしよう……」
「ああ、そうだな……」
え、なんで?どういうこと?
「じゃあ真梨、お大事にね」
「あ、うん……ありがと、隼」
部屋を出ていく隼の背中を見送った。
ピピ、と体温計がなって、脇から取り出す。