愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「ありがと〜……」
スプーンで一口、口に運ぶ。
冷たくて、さっぱり甘くて、美味しい。
「おいしい……」
食欲はなかったけれど、パクパクと食べ進めてあっという間に無くなった。
風邪ひいてゼリーを食べたのなんて初めてだから、嬉しくてあっという間だった。
「ん」
空になったゼリー容器を蓮に渡すと、水が入ったペットボトルと薬を渡される。
薬局に売っているような、市販薬だ。
素直に飲む。
「病院行くか?」
「ううん。薬も飲んだし、寝てたら治るよ……」
体がだるくて、病院に行く方がしんどい。
「そうか」
薬の殻とペットボトルを蓮に手渡して、ベッドに横になる。
「おやすみ」
「おやすみ……」
目を閉じれば、すぐに夢の世界に旅立った。