愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
弾け飛ぶボタン、ゴツゴツとした男の手が、あたしの身体を這い回る。
怖くて、気持ち悪くて、痛くて、苦しい。
『やめてっ、いやああっっ!!!!』
抵抗しても、叫んでも、男の力には敵わない。
嫌だ……やめて、お願い……!
『うるせぇっ』
そう言って男があたしを殴っても、抵抗することをやめられなかった。怖かった。
震える身体で、必死に抵抗した。馬鹿みたいに。
『お願い、やめさせて!お願い……お母さん……‼︎』
『へへっ……』
男の気持ち悪い声が、手が、舌が、あたしの身体に纏わりつく。
母親はそんなあたしを見下ろすと、嘲笑うように言った。
『早くヤっちゃってよ。こいつ、本当に目障りなの』
『や……やだ、お母さん……やめて……!』
目から勝手に涙が溢れて止まらない。
あたしが一体、お母さんに何したっていうの……。
こんな酷いことされるほどのことをしたの!?