愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
荷物の中から数日前に蓮と買いに行った水着を出す。
蓮があーだこーだ言ってきたけれど、結局は自分で決めた。
ちなみに蓮はあたしがどんな水着を選んだのか知らない。
そして、大河とタカの誕生日プレゼントもその日に買ったから、この鞄の中に入っている。
そこでも蓮は買わなくていいとか口を挟んで来たけれど、全部無視した。
面倒臭いし、みんなあげるのにあたしだけあげないって言うのはどうかと思ったしね。
「真梨、行くよ~?」
「あ、うん」
菜穂の呼びかけに答えて必要なものを手に取る。
水着、タオル、パーカー、日焼け止め。
海に入るってことで今日は髪も瞳もそのままだから、その手のモノは必要ない。
そして、タバコとライター。
蓮達と出会ってからタバコはあまり吸わなくなったけれど、それでも吸う時があるから手放せないでいる。
ある種、お守りみたいな物になっている。
それらをあらかじめ持って来ていた小さめの手提げに入れて、菜穂と一緒に着替えるために他の部屋へと移動した。
「真梨の肌、白くてすべすべ~」
「ちょ、くすぐったいからっ」
水着に着替え終わって、互いに背中に日焼け止めを塗りあう。
菜穂の手つきが妙にエロくて、くすぐったい。
「あははっ、可愛いねぇ、真梨ちゃんは!」
「バカじゃないの」