愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】

『アタシはあんたのお母さんなんかじゃないわ!あんたのせいで……あんたのせいで、アタシの人生めちゃくちゃよ!』



どうして。あたしを産んだのは、そっちなのに!



『あんたのその顔!見てるだけで虫唾が走る!』

『ど、して……』

『アハハハッ!ずっと、あんたのその綺麗な顔を歪ませてやりたかったのよ!』



呆然と、母親の顔を見ることしかできなかった。

その間も、男の手はあたしの身体を這いずり回る。

その手はついにあたしのスカートを捲り上げ、誰も触れたことのない秘部へと忍び込んだ。

男の手に、息遣いに、吐き気がする。



『おえっ、いや、やめてっ、やめてえええええ』



痛くて、苦しくて、気持ち悪くて、涙と吐き気が止まらない。

その日、あたしはハジメテを失い、母親も失った。

もともと母親なんていないようなものだったけれど、それでもその失望感は言い表せないくらいだった。
< 270 / 378 >

この作品をシェア

pagetop