愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
『アタシはあんたのお母さんなんかじゃないわ!あんたのせいで……あんたのせいで、アタシの人生めちゃくちゃよ!』
どうして。あたしを産んだのは、そっちなのに!
『あんたのその顔!見てるだけで虫唾が走る!』
『ど、して……』
『アハハハッ!ずっと、あんたのその綺麗な顔を歪ませてやりたかったのよ!』
呆然と、母親の顔を見ることしかできなかった。
その間も、男の手はあたしの身体を這いずり回る。
その手はついにあたしのスカートを捲り上げ、誰も触れたことのない秘部へと忍び込んだ。
男の手に、息遣いに、吐き気がする。
『おえっ、いや、やめてっ、やめてえええええ』
痛くて、苦しくて、気持ち悪くて、涙と吐き気が止まらない。
その日、あたしはハジメテを失い、母親も失った。
もともと母親なんていないようなものだったけれど、それでもその失望感は言い表せないくらいだった。