愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】

パーティーで出会ったおじさん……。

そのことに気づいた瞬間、背筋が凍って、体が震えた。



『真梨、君は、僕の……』



嫌……やめて、ききたくない!

あたしがあなたの何だっていうの!

あなたなんて知らない。知りたくない!

あなたのその“色”が、あたしの名前を知っているという事実が、あたしの出生の関係者だと伝えてくる。

だけど、そんなの関係ない。

あたしはずっと、一人で生きてきた。

何があっても、誰も助けてくれなかった。

母親に殴られた時も、男にハジメテを奪われた時も。

誰も助けてくれなかった。ずっとずっと、一人で生きてきた。

今までもこれからも、一人で生きていくの‼︎‼︎



『真梨……』



やめて、お願い。

そんなふうにあたしの名前を呼ばないで!



『僕は、君の……』



目の前の男が、続きを口に出そうと口を開く。

やだ、ききたくない……、ききたくない‼︎



『や……やめてぇぇぇええ‼︎‼︎』



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