愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
自分から蓮のそれに絡ませて、深く深くと促す。
だけど蓮は、すぐに唇を離した。
「真梨、落ち着け」
「どうして?あたしは落ち着いてる!」
「いや。冷静になれ。どんな夢を見たか知らねぇが、気が動転してるだけだ」
なんで。どうして。
ただあたしは、忘れさせてほしいだけなのに。
「なんで……」
ぽつり、口から出た言葉で、一つの考えが浮かんだ。
「あたしが、汚いから……」
知らない男たちに、何度も何度も犯された。
汚されて、そして汚してきた身体。
こんな身体にした、汚い、醜い顔。
男たちを弄んで、心もずっとずっと汚くなった。
あたしは全部、汚い。
「それは違う」
蓮の両手があたしの顔を真っ直ぐに固定する。
真剣な眼差しの銀の瞳と目があった。
「綺麗だ。真梨は」
目の前にある蓮の顔が歪んでいく。
瞬きすれば視界がクリアになるけど、またすぐにぼやけて歪んでしまう。
ちゃんと、蓮の顔が見たいのに……。
「誰が何と言おうと。世界で一番、綺麗だ」