愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
*six*
祭り
久しぶりに学校に行ったあたしは、突然のことに驚きを隠せないでいた。
「ちょっと、聞いてる?!」
「え、あ、うん」
少しキレ気味に突っかかってくるクラスメイトのギャル女。
だからって別に嫌がらせされてるとかではなく、普通に教室。
周りには蓮たちもいる。
だからこそ、わからない。
正式に獅龍の姫に、蓮の彼女になってから、一定の距離を保って関わることなんてなかったのに。
どうしてそのギャル女の一人が、目の前にいるのかわからない。
「で、えっと、何?」
「ちょっとツラかせ」
え、やっぱり呼び出し? 何、今からシメられるの?
そばに蓮たちもいるのに、すごいなこの子……。
「じゃなくて! 文化祭!!」
「え? 文化祭?」
確かに今は文化祭の準備時間。
2日後の今週末に迫った文化祭に向けて、周りは浮き足立ったように何かしら作業をしている。