愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
ちなみに休んでいるうちに決まっていた出し物は写真館。
衣装を貸し出して、フォトジェニック空間を教室に作って撮影できるようにするらしい。
その空間を作るために、クラスメイトは看板を作ったり風船を膨らませたりしている。
当のあたしたちは特に仕事は与えられておらず、時間を持て余しているところだった。
あたしには他に大きな仕事があるから、と誰かが言っていたけど……。
「衣装合わせするから! ツラかせ!」
「は? 衣装合わせ?」
腕をぐいっと引っ張られて、無理やり椅子から立ち上がらせられる。
「え、ちょ、ちょっと?!」
「すみません、お借りします」
「おー」
大河が軽い感じで返事をする。
他のメンバーも特に重く考えている様子はない。
え、どういうこと? あたし、何されるの?
みんなも噛んでるってことは、変なことじゃないよね?
ギャル女に連れられて、別の教室に入る。
そこには何人かギャルの女の子がいて、全員見たことがある――多分、クラスメイトの女子たちだ。