愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】


「真梨です。俺の彼女」



あたしの代わりに、蓮が答えてくれる。

蓮にこんな風に彼女だと紹介してもらうのは初めてで、くすぐったい気持ちになる。



「へぇ、綺麗な子だね。隼の父です。よろしくね」

「あ、はい。よろしくお願いします……」



ペコリ、頭を下げる。



「じゃあ隼、俺たちそろそろ行くわ」

「うん、またね。蓮、真梨」



ばいばい、と手を振って別れる。



「隼のお父さん、素敵な人だね」

「ああ。お前、緊張してたろ」

「ちょっと、ね。ああいう人と話すの初めてで」



すごく素敵なお父さんだった。

隼のことが大好きで、愛おしくて仕方ないんだろうなって、表情でわかる。



「あの人、警察官」

「そうなの?」

「ああ」



確かに、町の交番とかで子どもたちと戯れてそう……。



「しかも、割とお偉いさん」

「そ、そっか……」



お偉いさんってことは、交番で子どもたちと戯れたりとかはしないか……。

ちょっとイメージとは違うな……。

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