愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】


「真梨、絶対ぇ俺の側から離れんな」

「うん……」



蓮の言葉に、蓮の服の裾をぎゅっと握りしめる。



「大河、颯。予定通りに」

「おう」

「うん」



大河と颯が返事をしてすぐ、教室を出て行く。



「大河と颯、どこに行ったの?」

「心配すんな。一般客の非難をさせにいったんだよ」

「でも、どこに避難させるの? 囲まれてるよね?」

「体育館に一旦避難させるようにしてある。客には申し訳ねぇけど、しばらくそこにいてもらうしかねぇな」



蓮の説明にそっか、と返事をする。

知らなかったのはあたしだけだったみたい。

ちょっと除け者みたいで悲しいけど、蓮たちには蓮たちの事情があるんだから、仕方ないよね……。



「終わりがけの時間に来てくれてラッキーだな。客もだいぶ少ない」



タカの声に蓮がそうだな、と返事をする。



「まあ、元々この学校の関係者ぐらいしか来てねぇし、たいした問題にはなんないだろ」



というタカにうん、と頷く。

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