愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
不良校であるうちの学校の文化祭には、まともな人なら近づかない。
喧嘩とか、何に巻き込まれるか分からないからね。
つまり、来場者もそれなりに覚悟してきてるってこと。
ここまで大規模な襲撃に巻き込まれると思ってた人はいないだろうけど……。
「〜〜♪」
蓮のスマホが鳴る。
蓮は電話に出て、スピーカーにした。
「蓮、避難完了した。あと全部ぶっ飛ばせばいい?」
スマホから颯の声が聞こえる。
「ああ。キョウとスイはどこにいる?」
と蓮が言う。
キョウとスイ……誰だろう。聞いたことあるような気はするけど……。敵、なんだよね。きっと。
「多分外。校内にいるのは雑魚ばかりだね」
「そうか、わかった。二人をみつけたらまた連絡しろ」
蓮が通話を切る。
「蓮……」
「大丈夫だ、真梨」
「うん……」
蓮がカーテンの隙間から外を覗き込む。
「……あれ、キョウじゃねぇか?」
「え、まじ?」