愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「真梨!! ダメだ!!」
「水川!! くんな!」
蓮と涼子の声が聞こえる。
大切な蓮。初めて好きだと思えたクラスの女の子である涼子。
二人の声が、頭の中にこだまする。
涼子はキョウに腕を掴まれてる。蓮は、男たちが次々襲いかかってきていて、涼子を助けることはできない。だったら、あたしが助けるしかないじゃない。
ダメだって、行っちゃダメだって、わかってても、あたしが助けるしかないじゃない。
あたしの足は、勝手に動いていた。
「……キョウ」
「なーに?」
「涼子を離して」
「真梨ちゃんが俺のものになるならね〜」
「水川、やめろ!」
大丈夫。信じてる。蓮が、あたしを助けてくれるって。涼子がひどいことをされることない。
あたしは少しくらい乱暴なことをされたって大丈夫。慣れてる。大丈夫。
蓮……ごめんね。絶対、守ってね。助けに、来てね。