愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
さっきのメイドさんと執事姿の真梨と蓮には少しびっくりしたけど、真梨はずっと蓮といるようにするって言ってたからそういうことか、と納得した。
ああやって客引きさせることで、蓮のそばに居させることにしたんだろうな。
目立っちゃうけどどうせ二人はどこにいても目立つし、変に他の奴と関わらせるより安全だと判断したんだろう。
お腹が空いていたのでいくつか食べ物系の模擬店に行き、これでもかと親父に買ってもらって食べた。
他にもお化け屋敷やゲームをして、そろそろ帰ろうと外に出た時、ことは起こった。
――ブォンブォンブォン
バイクの音がこだまする。
やばい。ちょっと遊びすぎた。
ここまで来たら今日は来ないんじゃないかとすら思ったのに……。
「隼、これ……」
「うん……喧嘩、売られてる」
バイクに乗った男たちがどんどん入り込んでくる。
すごい数だ。蓮たちに伝えなきゃ……いや、流石に気づいてるか。
それなら、俺は少しでも敵の数を減らさなければ。
「おい! あいつ見たことあるぞ! 獅龍の幹部だ!!」