愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】


チッ、と舌打ちする。

めんどくせぇ、色々調べてきてんなコイツら。

この間倉庫に来た時はなめたように真梨のことしか頭になかったからな。



「潰せー!」



――うおぉおおおおぉぉお!!!!

雄叫びをあげて、こっちに向かってくる。



「親父!下がってろ!!」



振り上げられたバットを蹴り上げる。

男の手から離れたバットを迷わず手に取って、そのまま振り回す。

いくつかの肉の感触が手に響く。

周りの男たちは俺から少し、距離をとった。



「武器を使うのは趣味じゃねーけど。お前らが持ち出したんだから、別にいいよな?」



バットを男たちに向けて、言い放つ。

睨みつけながら、笑みが溢れた。

喧嘩は好きだ。人を殴るとスカッとする。

母さんも、同じ気持ちだったのかな……なんて思うと、似たもの親子だな、と自嘲的な笑みが溢れた。



「くそ、ぶっ潰せ!!!!」



潰せって、それしか言えないの?

襲いかかってくる男たちをいなして、急所を狙って一発で落としていく。

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