愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「はぁ、はぁ、はぁ……」
十分ほどで、周りにいた男たちはだいたい片付けた。
何人いたかもよくわからないけど、流石に疲れる……。
「隼、大丈夫か?!」
「うん……親父は?」
「俺なんとも……」
親父は俺がこうやってよく喧嘩をしてることも知ってるし、獅龍に入ってることも知ってる。
親父は警官だけど、いつもこうやって手を出さないでいてくれる。
全部、俺のためなんだと思う。
「隼、強くなったな」
「別に……」
親父は俺よりもはるかに強い。
ちょっと前に組手付き合ってもらった時も、全然勝てなかった。
「親父、一旦帰って」
「わかった。多分すぐに警察来るから、それまでしっかりやるんだぞ。無駄に攻撃せずに正当防衛に努めろ」
「うん、わかってる」
文化祭でこんな問題が起きたら、流石に警察がやってくる。
警察もコイツらまたかよ、と思ってるかもしれないけど、一般客もいるから来ないわけにいかないだろう。