愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
そう思った時にはすでに遅し。
――ガッシャーン!!!!
大きな音を立ててバイクは転倒し、俺の体は地面に投げ出された。
「くっそ……」
頭は打ってないが、全身を強く打った。
特に左腕は当たりが悪い……これは折れてるかもな……。
肋骨もイってるか……? くそ、全身痛くて動かねえ……。
「なー、これ流石にヤバいよねぇ〜?」
「そうっすね」
「どーしよ」
「とりあえず連れて行きましょう。放っといた方が面倒っす」
「んーあー、そうだね〜」
ダルそうな男二人の声が聞こえる。
薄目を開けると、追いかけていた車が止まっているのが見えた。
見えてすぐに、目を閉じる。
もうダメだ。瞼が重い。
意識が薄れていくのがわかる。
ダメだと思うのに、体は思うように動かない。
俺の意識は深く沈んでいった。