愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
学校の食堂内、目の前でガツガツとカツカレーを食べるケバい女、涼子を見る。
文化祭以来、なぜか一緒にいることが多くなった涼子。
涼子は実はレディースのトップらしく、獅龍のみんなも涼子となら危ない目にあうことはないだろうと、二人でいることを許している。
「ねえ、涼子」
「なに?」
「涼子んちのお父さんって、どんな感じ?」
「親父?どんなって……口うるせー、クソ親父だけど?」
「ふーん」
口うるさい父親……か。タカみたいな感じかな?
あたしの周りで口うるさいのって、タカくらいだしなぁ……。
「ちょっと真梨、あんた全然食べてなくない?!」
「んー、もうお腹いっぱい」
目の前にあるカレーライス(小)は半分くらい食べた。
あたしにしては頑張った方だと思う。
「もったいないでしょ!それにアタシがタカさんに怒られるんだからね!!」
「えー、じゃあ涼子食べて」
「そう言う問題じゃない!」
怒った涼子を見て、えへへっと笑う。
口うるさいのが父親なら、涼子もそうだなあ、なんて思った。