愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】




…笑える。


本当に、笑える。




あの時、


もう関わらねぇって、


もう会わねぇって、


もう好きじゃねぇって、


もう嫌いだって、


決めたのは誰だった?




そんなの、俺以外にいる筈もない。




なのに、なんだよこの様(ざま)。


こんな、まだ再会して少ししか経ってねぇってのに、会話っていう会話もほとんどしてねぇってのに。


何でこんなに、頭の中は菜穂のことばっかりなんだろう。








「菜穂、」




――好きだ。






その想いは、風化することを知らない。









――――――――――――――
―――――――――
―――…




俺が獅龍に入ったのは、今から4年前、中学一年の時。


蓮とタカに出会ったのもちょうどその頃で、二人は俺が獅龍に入った二か月後くらいにその時の総長に拾われて獅龍に入った。


つまり、あの中では俺が一番古株ってことだ。


そして、俺が菜穂に出会ったのはそれから約一年後のことだった。





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