愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
少し体を離されて、両手で顔を包まれる。
至近距離で目が合った。
「うん」
「お前な、俺がどんだけ我慢してるかわかって「分かってるよ」
分かってる。蓮がすごい我慢してくれてるの、分かってる。
寝れない日がたくさんあること、分かってる。
いつも寝不足なの、あたしのせいだって分かってる。
分かってるから、もう我慢してほしくない。
あたし、もう大丈夫だから。キョウに変なことされそうになった時だって、必要以上に怯えなかった。星宮の時みたいには、ならなかった。
それが蓮なら、怖い事なんて一つもないよ。だって蓮が、あたしに酷いことするはずないもの。
「わかってる。これでも恥ずかしいんだから、これ以上言わせないでよ」
蓮から目をそらす。
これでも女の子なんだから。好きな人を自分から誘うって、結構恥ずかしい。
「……かわいいな」
「かわいくない」
「今からホテル行くか?」
蓮のその一言に、頬がカアッと熱くなる。
「行かない!!!!」
大きな声を出して、蓮から離れる。
蓮は笑って、あたしを見つめていた。