愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「大好き……愛してる……」
思わず顔を上げると、梨里さんと目が合った。
穏やかな微笑みは、美しいという言葉では足らない。
まるで、女神様みたいだと思った。
「これを、伝えたかったの」
そう言って、梨里さんはあたしを解放した。
ドキドキと、胸が高鳴っている。
どうしよう……女の人にドキドキするのって、生まれて初めてかも。
「えっと……」
そして梨里さんは、そこで初めて蓮に目を向けた。
「初めまして」
「初めまして。志摩蓮斗です」
「蓮斗くん……でいいかしら」
「はい」
蓮は穏やかな表情で返事をする。
「真梨ちゃんにとって蓮斗くんは……どんな人?
どんな人……?
優しくて、かっこよくて、いつも守ってくれる。
とても、大好きな人。とても、特別な人。とてもとても……。
「大切な、人です」
大好きで、大切な、あたしを救ってくれたあたしのヒーロー。
あたしを初めて愛してくれた、たった一人の唯一の人。