愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
そんな声が飛んできて、振り向くと、そこには隼くん。
「帰るって……」
いつのまにか時間が過ぎてたみたいで、辺りは真っ赤。
隼くんの言葉に相槌して立ち上がり、旅館へと戻った。
「真梨、お風呂行こっ」
旅館に帰ってきたはいいけれど、ご飯もまだだし、海のおかげで体もベタベタだしで真梨をお風呂へと連れ出した。
「ひっろ……」
真梨と二人、お風呂の扉を開けると、真梨から漏れる声。
「久しぶりだなぁ〜。ここのお風呂、気持ちいいんだよね」
とりあえず髪と体を洗う。
洗い終わって、ゆっくりお湯に浸かった。
「そんなに熱くないね」
「ちょうどいいわぁ〜」
「菜穂、おばさんくさい」
「うそっ!まだピッチピチの10代だよっ」
「今年で20でしょ。しかもピチピチとかいうあたりがおばさんぽい」
「マジで?もしかしてピチピチって死語?」
「だね」
二人でクスクス笑って、そういえば、と切り返す。
「真梨……太った?」