愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
これだ。
ただでさえ大きめの胸が、さらに大きくなったような……。
「わ、わかる?最近ブラきついんだよね……」
はぁ。
なんて羨ましい悩みだろうか。
あたしなんでもう成長しないっての。
せめてもうちょっと欲しかったっての。
「分けれ」
「ちょ、何触ろうとしてるのっ」
バッと両手で隠して、上目遣いで睨んでくる。
ただ可愛いだけだって、わかってるのかなー。
「えー。ご利益あるかなって」
「そんなの無いから」
「えーー」
ブーブーと唇を尖らせる。
真梨は変態、と悪態をつけて、べェ、と舌を出した。
「あんたって……」
「何?」
「それで自覚あるから怖いよねぇ」
「ふふ」
顔が熱いのは、お風呂の熱気のせいってことにしておこう。
【菜穂side end】