愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「ちゃんと仲直り、できたみたいだね」
菜穂が嬉しそうに話しかけてくる。
「うん。 なんかごめんね。 気遣わせちゃって」
「全然! そんなのいいから食べよ食べよ!
颯のお父さんの料理、とっても美味しいんだから!」
「へぇー」
相槌を打ちながら、机に並べられた料理に目を向ける。
鯛のお造りをメインとした和食が、所狭しと並べられている。
「美味しそうだね」
思わず笑みを浮かべていると、視界で一人、怪しく笑っている人物を見つけた。
その瞬間、嫌な予感が湧き上がってくる。
「今日はたくさん食べられそうだな、真梨」
「いやぁー、それはちょっとどうかなぁ、タカ」
あはは、笑って誤魔化そうとしたけれど。
「はい、これ今日のノルマ」
そう菜穂を通して渡されたのは、小さなご飯茶碗に並々のご飯。
隣の菜穂は、あたしよりも一回り大きな茶碗に並々のご飯を食べていて。
蓮たちと言ったらどんぶりに盛り盛りのご飯だ。
だけど。
だけど……
「多い」