愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
「ん?」
「多い。 今日、お昼もいっぱい食べたし。 こんなに入んない」
あたしからしたら多いこの量に、タカに不服を唱える。
「ダメだ。 こんぐらい食べれるだろ。
それに昼ったって焼きそばとかだけだった」
「結構食べたし」
「それでもダメ。 このぐらい食べなさい」
まるで子どもに言い聞かせるように言うタカ。
「子どもじゃないんだけど……」
自分の顔が不機嫌に歪んでいるのがわかる。
「駄々を捏ねんのは子どもだろ」
「うるさい!」
ニヤニヤ笑う大河に言い返すけど、確かにこれじゃあただの子どもだ。
仕方なくいただきますをしてからご飯茶碗を左手で持って食べ始めると、菜穂が子どもにするようにあたしの頭を撫でた。
目の前の蓮はいつも通りを装っているけど、唇を噛んでいて。
笑いを耐えてるんだ。
蓮まであたしをバカにして……!
「バカにすんな!」
「バカだろ。中間の順位忘れたのか?」