愛して。Ⅱ ~不良俺様ボーイズ×絶世美少女~【完】
蓮が冷静に返してくる。
この間の中間テスト、確かに大河以外はあたしより良かった。
だけど、蓮たちはあたしが狙って平均点を取ったの知ってるはずなのに……‼︎
「期末本気でやってやる……」
元々の出来はいい方だと自負している。
絶対蓮なんかに負けない!
「ふーん。 楽しみにしてる」
挑発するような蓮にはムカつくけど、これ以上は何も言わなかった。
絶対勝って、蓮にバカって言ってやる!
――――――――
「真梨。まーり!」
「なほ……なに……」
うとうと、覚醒しきらない意識の中、ぼんやりと目の前に菜穂が写り込んでいる。
「眠いなら寝な。 隣の部屋にお布団あるって」
「うーん……」
蓮たちと出会う前は完全な夜型だったのに、この二ヶ月でガラリと変わってしまった。
まだ12時前なのに、ご飯を言われた分食べてお腹いっぱいなことも手伝ってかとても眠い。