最愛-saiai-
出会い
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♪〜♪♪〜♪〜♪♪
部屋中に携帯の着信を知らせる音楽が鳴り響く
「う〜ん…電話…?」
私は、自分の眠りを邪魔されて少し不機嫌になりながらも、携帯を手に取った
そこには“麻里”と書かれていた
「麻里から…?何だろう…」
不思議に思いながら通話ボタンを押す
「ちょっと愛菜!今どこにいるの!?」
「どこって家にいるけど…」
電話に出たとたん麻里の大きな声が聞こえてきて、一気に目が覚めた
「家にいるけど…じゃないよ〜
今日バイトの日でしょ?」
バイト?…………ああぁぁっっ!
「忘れてた〜っっ!!」
「愛菜、急いで準備してすぐに来てよ?バイト初日から遅刻しないでよ〜」
「麻里もしかしてもうバイト先にいるの?」
「当たり前じゃない!あと10分しかないんだよ?」
うそっ?!
時計を見ると9時50分を差していた
バイト始まるのが10時からで、私の家からバイト先までは20分かかるから……………