最愛-saiai-
出会い

−−−−−−−−

♪〜♪♪〜♪〜♪♪

部屋中に携帯の着信を知らせる音楽が鳴り響く

「う〜ん…電話…?」

私は、自分の眠りを邪魔されて少し不機嫌になりながらも、携帯を手に取った

そこには“麻里”と書かれていた

「麻里から…?何だろう…」

不思議に思いながら通話ボタンを押す

「ちょっと愛菜!今どこにいるの!?」

「どこって家にいるけど…」

電話に出たとたん麻里の大きな声が聞こえてきて、一気に目が覚めた

「家にいるけど…じゃないよ〜
今日バイトの日でしょ?」

バイト?…………ああぁぁっっ!

「忘れてた〜っっ!!」

「愛菜、急いで準備してすぐに来てよ?バイト初日から遅刻しないでよ〜」

「麻里もしかしてもうバイト先にいるの?」

「当たり前じゃない!あと10分しかないんだよ?」

うそっ?!

時計を見ると9時50分を差していた
バイト始まるのが10時からで、私の家からバイト先までは20分かかるから……………
< 6 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop