a memorial connection


竜が屋上へのドアを開く。


瞬間、風がブワァと流れ込んで来た。



…誰も、あの子を見てない?




嘘だ



幻の筈がない




まだ瞳に鮮明に残ってるのは、茶色の髪と



簡易な服装とはかけ離れた綺麗な透明のネックレス




どこかで、俺は見た筈なのに…




「あれ?あの子今日の転校生じゃね?」



「え?」



グランドを眺めている竜の元に走り、俺も柵から眺めた。




視線のその先




沢山の生徒が集まった、その先





三田村さんが、踊っていた。
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