心の中で。
「いらっしゃ─いっ!」


海の家に入ると、さっき目が合った?人が注文をとりに近づいてきた。



「お客さん、何にする?」


「えっと~…焼きそばと焼き鳥と…」

淳史が続々と注文する。



「ね~、あたしかき氷食べたい!」


注文を続ける敦史の声をさえぎって、早苗が提案する。


「はぁ?そういうのは、昼食ったらな!」


早苗の発言をきっぱり否定する淳史。


「は~い…」


「よし!いい返事。」


そう言うと淳史は早苗の頭をくしゃっとなでた。



なんか、いいな。

こんなやりとり…羨ましい。




「お二人さん、付き合ってるの?」


注文をとりながら、気さくに話しかけてきた。



「そうなんですよ~っ」

嬉しそうに早苗が答える。


「いや~、羨ましい。俺ここでバイトしてて来るのはカップルばっかり。もしかして、お二人さんも?」


そう言って、あたしと渡井君の方を見た。

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