心の中で。
だけどとにかく何かしなきゃ気が収まらない。


あいつに俺の事を…知って欲しい。


なんでかほっておけないんだ。



軽いって思われるかもしれない。

だけど、このまま終わってしまうより、ずっといい。




もう行動しないで終わるなんて…



過去の自分と決別したくて、気付いた時には、紙切れに自分の名前と携帯番号を書いて握りしめていた。





……渡そう。





意気込んでお頭にバレないように裏口から出ようとすると…声が聞こえた。


「……………あるし……。お互い部活を専念しよう?」


ちらっと覗くと、さっきの2人の姿だった。




あ、男の方の片思いだったのか…。

妙に聞き入ってしまう、最低な俺。



男がいなくなるのがわかると、


ガタッ


裏口から出て、無我夢中で紙切れを手渡した。

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