心の中で。
…?


一目惚れって言った…?


つまり…?





頭の中でたくさんのクエスチョンマークを浮かべていると、


そんなあたしを見てくしゃくしゃっと自分の頭をかきながら、


「だーかーらっ、美玲が好きになっちゃったんだよ。俺。」


あたしの両肩をがしっと掴んだ。







「まぁ…好きな人いるみてぇだし、振られる覚悟で言ったから。いいよ、振って。」



そう言って立ち上がり、近くにあった石を海に向かって投げ入れた。






一度に色んなことを言われて、あたしはただただ目をまるくして、賢を見ていた。
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