心の中で。
別に、見られて困るわけじゃない。


賢を止める権利があるわけでもない。


どうしようもできないまま…朝を迎えて、今はもう大会会場。。




「美玲―っ!」




観客席から手を振る早苗に、手を振りかえす。


敦史、レギュラーになったし、早苗も嬉しそうだなぁ。





そのまま観客席を眺めていると、入り口に、1人の男の人の姿。

キョロキョロとまわりを見回して、人を探してる様子だった。





賢だ!





そう思ったとき、目が合った。
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