心の中で。
「わぁ…このぬいぐるみ可愛いっ!」


UFOキャッチャーの中の、可愛いくまのぬいぐるみを指差す。


「おっ。よーし…!とってやるよ!!」


そう言いながら、賢は100円玉を投入した。


ぬいぐるみは、ちょっとだけ動いたけど、すぐ落ちてしまう。


「ん~…コレ難しいな。。」


そういいながらもう一回お金を入れるけど、また惜しいとこで失敗。





「あ!じゃあ今度あたしにやらせてっ!!」




ウィーン…



縦にも横にも行き過ぎないように、慎重に慎重に……




ぬいぐるみの胴体を服の部分が、上手く引っかかって持ち上がった。


「あーっ!!落ちないでっ!!」




その願いが叶ったのか、一発でとれちゃった。

「えへ、とれちゃった…」


それを見ながら、ちょっと拗ねながらも、賢も笑ってた。
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