心の中で。
「美玲ちゃん、私服も可愛いわね。今日は…デート?」




そういいながら、奈津先輩はちらっと賢に目を向ける。


「は…はいっ!先輩たちもですか?」



一瞬躊躇したけど、これは…デートだよね?


今日自分の気持ちに決着をつける。そう、決めたんだから。





「あたしたちはね、こいつの選抜メンバー決定祝いなの!」


「えっ…?」




そんなの、知らなかった。




「昨日監督に言われたばっかりなのよね~?」


「……ああ。」




そっけなく、佐野先輩が答える。
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