心の中で。
「哲也ってば、実家にも帰らないで1人でクリスマスって言うから~…」


「だーっ!変なこと喋んなっ奈津!」


「お2人、ほんと仲良いんだね~!」




気づけば、賢も2人の会話に溶け込んで、特に奈津先輩と、他愛ない話で盛り上がっていた。




「…さて!邪魔物はそろそろ去ろうかしら?」


奈津先輩の一言で、


「それじゃ…」


「じゃあまた、美玲ちゃんは部活でね!賢さんもまた!」



なんて、なんだか解散モード。





手を振っている先輩たちに背を向けて、賢と歩き出そうとしたそのとき、







「高崎!!」


佐野先輩に、呼びとめられた。
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