心の中で。
「あら、美玲ちゃんじゃない!ほら、哲也!!」


奈津も高崎を見つけたらしく、高崎に向かって走っていく。





…まじかよ……。





そう思いながらも、こんな日に会えたことを、少し嬉しく思う自分がいる。




だけど、奈津からの、


「今日は…デート?」


なんて質問に、顔を赤らめて、恥ずかしがりながらも


「は…はいっ!先輩たちもですか?」


そう答える高崎が、少し、遠く感じた。





………そんなこと、聞かないでくれ。


そのとき、ふっと高崎の隣にいる男を見ると、嬉しそうに笑ってた。
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