心の中で。
シュッ




パシッ




今のスリーメンの練習を見ても、その前のダッシュ走を見ても、なんか、足りない。


多分、ううん、きっとみんなわかってる。


それは、佐野先輩がいないからだって。


すごい大きな存在なんだなって、実感する。





先輩がいないと………




ここまで思って、大きく首を振った。


そんなこと思っちゃ駄目。


先輩は今、とっても遠くを走ってる。






いつか、追いつくんだ。


追いつきたい。


意気込みながら、タオルを準備しながら部活を見つめていた。
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