心の中で。
びっくりしてるその子に近づいて、話しかけた。


「バスケやってたんだね!あたし、高崎美玲。……覚えてる?クリスマスのとき…」


恥ずかしそうに、こくんとうなずくと、


「あのときは…ありがとうございました。」


小さな声で、呟いた。


「えへ、なんか嬉しいな。一緒に、やろ?何年生?名前なんていうの?」


そう言って手を差し出すと、


「はい、えっと…五年生で、名前は佐藤香奈です。」


香奈ちゃんも、手を出してくれた。






握手した手は、とってもあったかくて、


幸せな気持ちになれたんだ。
< 188 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop