心の中で。
ピ―――ッ
今度は、小学生高校生混合チームA対Bの試合。
香奈ちゃんをじっと見つめてると、小学生の顧問の先生が、話しかけてきた。
「さっきは…ありがとう。香奈さんね、事故に遭ったのよ。1年前。結構大きな事故で半年入院してて、その間からず―っとリハビリして1ヶ月前くらいからやっと左手がだいぶ元通りにつかえるようになってきたの。」
顧問の先生の話を聞きながら、ひたむきにボールを追う香奈ちゃんの姿を、目で追っていた。
「でも、動くようにはなったけど極端に左手の力が弱くなっててね。バスケは無理じゃないかって言ったんだけど…男の子みたいに片手シュートの練習するからって、ドリブルは右だけでやりますって、どうしても言い張って……」
シュッ
スパッ
香奈ちゃんが、片手シュートをうつ姿が、目に焼きついた。
「バスケが…本当に大好きなんですね…」
それしか、言えなかった。
クリスマスに転んだ時、両手つかなかったんじゃない。
つけなかったんだ。
必死で、左手を庇っていたんだ…。
今度は、小学生高校生混合チームA対Bの試合。
香奈ちゃんをじっと見つめてると、小学生の顧問の先生が、話しかけてきた。
「さっきは…ありがとう。香奈さんね、事故に遭ったのよ。1年前。結構大きな事故で半年入院してて、その間からず―っとリハビリして1ヶ月前くらいからやっと左手がだいぶ元通りにつかえるようになってきたの。」
顧問の先生の話を聞きながら、ひたむきにボールを追う香奈ちゃんの姿を、目で追っていた。
「でも、動くようにはなったけど極端に左手の力が弱くなっててね。バスケは無理じゃないかって言ったんだけど…男の子みたいに片手シュートの練習するからって、ドリブルは右だけでやりますって、どうしても言い張って……」
シュッ
スパッ
香奈ちゃんが、片手シュートをうつ姿が、目に焼きついた。
「バスケが…本当に大好きなんですね…」
それしか、言えなかった。
クリスマスに転んだ時、両手つかなかったんじゃない。
つけなかったんだ。
必死で、左手を庇っていたんだ…。