心の中で。

side哲也

春季大会。

俺らは優勝候補、らしい。



そんな期待させて勝てなかったらかっこわりー…。




だけどそんな考えは試合が始まったら頭から消えちまうんだ。

走って、
ドリブルして、
シュートして。

端から見たら単純なのかもしれないけど、俺を夢中にさせてくれる。



1クォーター目は余裕の状態で休憩に入れた。

「佐野先輩っ!水分補給ですよっ」

「おぅ、サンキュ。」

スポーツドリンクを土田から受け取る。



飲んでるとふと目に入る高崎。



…スコア書いてんのか。

奈津に教えてもらってんだろーな。

始めはスコア書くのってなかなか複雑なんだよな…




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