心の中で。
「お前らマネージャーだけに責任押しつけんなよっ」

気付いたら叫んでた。




その一言でみんな気付いたみたいだった。


俺たちがバスケを気ままに出来んのはマネージャーがいるからだって。

スコア書いたり洗濯したりなんて…俺らはやんねーだろ?

やってくれてんだから…ちゃんと感謝しねぇとな。





そして、対策練り終えた後に高崎から話しかけてきた。



「あの…佐野先輩!あたしがいけなかったのに…ありがとうございましたっ!」


必死にお礼を言う姿が可愛くてつい口が滑ってしまう。。


「いや…スコア書き大変そうだったし。」





……って見てたのバレるだろ!馬鹿か俺は。

1人苦悩する俺を見て笑う高崎。







ただマネージャーが困ってたから、それを助けるのは当たり前。







俺の中のそんな方程式が、少し揺らいでいる。


なんで俺はこんな焦ってんだよ。

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