心の中で。
2人で掃除していたときだって、


「あ!そういえば来た時から思ってたんですけど…このカーテンうちと同じなんですよ~っ」


なんて屈託ない笑顔で言った時、


引っ越しのとき家具やら何やら全て勝手に決めてった母親に、感謝した。



それ以外にも、高崎は色々話しかけてきたのに、今までこんな状況に置かれた事なかった俺は戸惑って、そっけない返事しかできなかった。



掃除終わった後、すぐ帰りますなんて言うから、まだ話すチャンスがほしくて…引きとめちまったんだ。



「…心配だろ。」



なんて言ったときの俺の顔、ぜってぇ誰にも見られたくない。



初めてな感情だらけで、うまく自分をコントロールできない。

帰り、バスケの話がでたとき、やっと自分で話してる感じがした。



初めて自分の口下手を、呪った。

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