心の中で。
4.2つの道
side美玲
今日でもう春季大会から1ヶ月かぁ~…。
未だに早苗はあの日の帰りのことを教えてくれない。
打ち上げの次の日聞いてみたけど…
「なんもなかったって!普通に帰ったよ~っ」
だってさ。
きっと嘘。
だって顔が、顔が~~っ!!
にやけてたんだもん!
だけどここ半月くらいは、あの2人一緒にいるとこ見ないんだよね。
これから高校総体もテストもあるし、悩んでるならはやく相談に乗ってあげたいのになぁ…。
授業そっちのけで一人でそんな考え事。
だって今の時間は苦手な数学。
あたしは机に片ひじをついてシャーペンをくるくる回し続けてる。
キ――ンコ―――ン
「やっと終わったぁ~っ」
「帰ろーぜっ!」
チャイムが鳴るとクラス中が喜びの声で溢れる。
さ―てあたしも部活部活!
うきうきして鞄に教科書をつめていると、
「美玲…ちょっと…いい?」
後ろから声をかけられた。
未だに早苗はあの日の帰りのことを教えてくれない。
打ち上げの次の日聞いてみたけど…
「なんもなかったって!普通に帰ったよ~っ」
だってさ。
きっと嘘。
だって顔が、顔が~~っ!!
にやけてたんだもん!
だけどここ半月くらいは、あの2人一緒にいるとこ見ないんだよね。
これから高校総体もテストもあるし、悩んでるならはやく相談に乗ってあげたいのになぁ…。
授業そっちのけで一人でそんな考え事。
だって今の時間は苦手な数学。
あたしは机に片ひじをついてシャーペンをくるくる回し続けてる。
キ――ンコ―――ン
「やっと終わったぁ~っ」
「帰ろーぜっ!」
チャイムが鳴るとクラス中が喜びの声で溢れる。
さ―てあたしも部活部活!
うきうきして鞄に教科書をつめていると、
「美玲…ちょっと…いい?」
後ろから声をかけられた。