心の中で。

side哲也

このあいだから高崎に避けられてる。…気がする。




「わり!マネージャー、ちょっとタオル取ってくれないか?」



近くにいたのは…奈津と高崎。

本当は…高崎に言ったんだ。

避けられてる理由が…聞きたかったから。



だけど聞こえなかったように、

「奈津先輩!あたし洗濯物片付けて来ますねっ」


なんて言って走っていってしまった。




「哲也?はい!タオル。」

奈津がタオルを渡してくれても、

「ん?あぁ、サンキュ。」

なんて全然上の空で。



高崎の俺を見ないように立ち去る姿ばかり考えてしまう。

高崎が立ち去った方に…目を向けてしまう。


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