心の中で。
「よっ!美玲じゃん。どした?あと…早苗?さん…だよね?も。」


「早苗がバスケのマネージャーやりたいんだってさ。だから一緒に見学に来たの!」


あたしは淳史の前に思いっきりブイサインを見せる。


「おっ!マネ希望一人目~っ。あ、渡井、こいつらよろしく!俺今先輩呼んでくっから!!」


そう言って渡井…君?という人を残し、淳史はどこかに走って行ってしまった。





「あ、俺、渡井真也っつーんだ。俺も1年!!これからよろしくなっ」


そう言うと、渡井君はあたしと早苗ににこっと笑顔を見せた。



あ、あたしも入部にカウントされてるんだ?



そう思いつつ渡井君に笑顔を返した。


「やっぱバスケかっこいいし…あたしは入る…よ?美玲はどうする?」


あたしの迷いに気がついたのか、早苗はちょっと心配そうに、顔をのぞいてきた。




正直…すごいなって思った。入ろうかな…

この部活なら…打ち込めると思った。

高校生活、何かしたい。そんな気持ちをぶつけられるって。









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