IMITATION LOVELESS
「憐……その傷…」
優夜の呟いた言葉に憐は胸元を隠しながら二人に向き直る。
その顔は、真っ赤に染まっていたが笑っていた。
「僕が、完全じゃない…不完全な証し」
憐は寂しそうに笑った。
「憐…?」
「僕ね…元は、黒猫だったんだよ」
突然の言葉に二人は瞬きを繰り返す。
言葉に詰まっている二人の頬に憐は手を添える。
そして優しく撫でてあげた。
「ふふふ…僕は元々、造られた"より人に近い動物"なんだよ…」
憐は裸のまま二人の腕に抱きついた。
発展途上の小さな乳房やしなやかな腰。
全てが色っぽかった。