IMITATION LOVELESS


『その奇跡の黒猫を人間にしてみないか?』


憐を大切そうに抱き締める少女は白衣の集団の誘いをキッパリと断った。

その後、白衣の集団は金や物を屈してしつこく少女と憐に詰め寄るようになった。
だが、少女は決して憐を離さなかった。

しかし、金や豪快な物に目が眩んだ少女の両親が憐と少女を引き離したのだ。

そして、少女の誕生日に憐は白衣の集団に売られてしまったのだ。

"レスを人間する"という条件のうえで。



それから、レスとして、猫として、苦痛の日々を送った。


< 108 / 192 >

この作品をシェア

pagetop